キャバリアキングチャールズスパニエル

Cavalier King Charles Spaniel
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キャバリアキングチャールズスパニエルの基本情報

英名 Cavalier King Charles Spaniel
愛称・別称 キャバリア
原産国 イギリス(イングランド)
平均寿命 12歳〜15歳
体重 5.4kg〜8kg
体高 30cm〜33cm
サイズ 小型犬
分類 9G:愛玩犬

※当サイトの犬種データのサイズは、犬種標準としてJKC(ジャパンケネルクラブ)が明確に定めている場合はそちらを元に、その他の場合は「目安」としてKC(イギリス)やAKC(アメリカ)などの情報を参考に算出し、掲載しております。
犬種標準は「犬種の理想像を作りあげて記述したもので、ドッグショーの出陳並びに計画繁殖する犬の参考にするもの」とされており、個体差の大きい犬種では本データのサイズから外れるケースも多くあります。
しかし、犬種標準から外れていても、その犬種の一般家庭におけるパートナーとして問題があるわけではありません。サイズに関しましてはあくまでも目安として、飼育を検討する際のご参考になれば幸いです。

キャバリアキングチャールズスパニエルってどんな犬?

キャバリアキングチャールズスパニエルの特徴や性格

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、大変穏やかで友好的な性格をしています。
争いごとを嫌う傾向が強く、人間とも他犬種とも穏やかな関係性を築くことができ、多頭飼いにも向いた優等生のような犬種です。
若いうちは活発で遊びが大好きな面があり、基本的には神経質でもないので子供が相手でも優しく接してくれます。

運動量はさほど多くなく、日々の運動は気分転換やトイレ、ストレス発散程度でも大丈夫です。
ただし、散歩が不要というわけではなく、適度な外出は健康維持のためにも大切なことですので、天気の良い日には出来るだけ毎日30分以上は連れて行ってあげましょう。

食べることが大好きな犬種ですが、生後数ヶ月までは食が進まず、苦労することもあります。
しかし、成長後は旺盛な食欲から、逆に肥満になってしまうことも多いので注意が必要です。

キャバリアキングチャールズスパニエルの歴史

Cavalier King Charles Spaniel's HISTORY

小柄ながらも雄々しい「騎士」の意味を持つ、キャバリアの愛称で親しまれている犬種は、正式名称を「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」といいます。
キャバリアはその冠名の通り、17世紀のイングランド王チャールズ1世、2世に深い関わりのある犬種です。
イギリス王室では、古くから様々なスパニエル犬種を飼育、繁殖していた歴史があります。
その中に、このキャバリアの祖先犬でありチャールズ王に溺愛されていたピーラム・スパニエルという犬種がいました。

18世紀のビクトリア王朝時代、ピーラム・スパニエルは当時の流行により、狆やパグといったマズルの低い犬種と交配され、サイズも小型化していきました。
これにより誕生したのが現在の「キング・チャールズ・スパニエル」です。
キング・チャールズ・スパニエルは、当時のヨーロッパで一大ブームを巻き起こしますが、その栄華は長くは続きませんでした。
1920年代になると、過度に改良されたキング・チャールズ・スパニエルに数々の健康被害が出始めます。
また、マズルを潰した影響によりいびきをかいてしまうため、一緒に寝ていると熟睡が出来ないというようなこともあり、愛好家たちはマズルやサイズを元に戻し、さらに健康を取り戻すことを願うようになりました。

時を同じくして、アメリカのトイ・スパニエル愛好家であったロズウェル・エルドリッジ氏がチャールズ2世の肖像画に描かれたスパニエル犬種を求め、イギリスを訪れます。
しかし、前述のブームの影響から当時の姿を保っていた犬種は残っていませんでした。
ロズウェル氏は当時としては莫大な賞金をかけ、チャールズ2世時代のピーラム・スパニエルの姿を取り戻そうとします。
これにより、ブリーダーたちはキング・チャールズ・スパニエルから時折生まれる先祖返りした個体をもとに、チャールズ2世の肖像画に描かれている犬種に近い姿を固定化することに成功し、現在のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが誕生しました。

キャバリアはその誕生の経緯から、当初はピーラム・スパニエルの毛色であるブラック・アンド・タンのみが認められていましたが、その後キング・チャールズ・スパニエルにもあるブレンハイム(白地に茶色の斑)、トライカラー(黒・白・茶)、ルビー(茶)の毛色が加わっており、現在ではブレンハイムが主流のカラーとなっています。

キャバリアキングチャールズスパニエルの飼い方

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、生後半年までは積極的に屋外や他の犬が集まる場所に連れ出し、社会化トレーニングを重ねることをおすすめします。
このトレーニングが不足すると、臆病になってしまったり神経質な性格に育ち、内向的になりがちです。
中には不意のタイミングで飼い主に歯をむくようになることもあるので、子犬の頃からの関係づくりがとても重要です。

しつけは厳しい服従訓練ではなく、おやつを用いた誘導式のトレーニングが向いています。
厳しく叱る、怒鳴る、体罰などの手法はこの犬種には不向きで関係性悪化の原因となりますので注意しましょう。

成長後は徐々に被毛が生え揃い、数日ごとのブラッシングが必須となります。
被毛が細く、やわらかいので絡まりやすく、毛玉には注意が必要です。

多頭飼いをする場合は、それぞれの生活エリアを確保し、食事をさせてあげることでストレス回避につながります。

6歳を過ぎ、高齢期に差しかかってからは定期的に健康診断を受け、心臓疾患や不整脈、腫瘍の早期発見を心がけると安心です。

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著者・監修者

wanco lab.(わんこラボ)

わんこラボ編集部

犬の情報メディア「わんこラボ」運営チーム。実際に犬を飼っている愛犬家たちが論文などの正確な情報に基づき、犬の飼育に関する最新のお役立ち情報を発信します。

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