シャーペイは、中国南部の広東省で生まれた犬種です。
その歴史は非常に古く、紀元前200年には存在していたとされています。
なお、シャーペイは中国語で「ザラついた砂のような皮」という意味があり、シャーペイの外見をもとに名付けられました。
現存するシャーペイの歴史のうち、もっとも古い記録は1200年代とされています。
当時、シャーペイは食用肉や番犬、猟犬や闘犬など、幅広い用途で飼育されていました。
皮膚の大きなたるみが闘犬に向いているとされ、多くの闘犬家たちがこぞってシャーペイを飼育していたのです。
そんなシャーペイですが、1949年代に入り「犬の飼育は贅沢」という思想統制によって数が激減。
シャーペイだけではなく、多くの飼い犬が処分されてしまい、シャーペイの数は60頭あまりにも減ってしまいました。
その際、主に生き残ったのは、中国の思想統制から逃れて香港で闘犬用として飼育されていたシャーペイです。
その後、香港で飼育されていたシャーペイは1973年にアメリカに渡り、繁殖されるようになります。
1年後の1974年には、AKC(アメリカンケネルクラブ)で正式に犬種として認められ、協会に登録されました。
なお、シャーペイはもともと40~70kgほどの体重がある大型犬でした。
しかし、アメリカで繁殖された際、遺伝性疾患の改善や闘犬の気質を抑えるために他の犬種を混ぜたことで、体型が変化。
当時の愛好家たちの努力によって、現在のシャーペイは、やや大きめの中型犬サイズになりました。